創業の精神

2024年11月27日 タカブン通信15

 11月も下旬になり晩秋紅葉も進み、日中冷え込む日も目立つようになりました。今年も残り一か月余り、心身ともに健康で、安全な協働作業と交通安全で、充実した一日一日を過ごしていきたいと思います。

 さてこの数ヶ月、経営理念の実践について、「理念と経営」の勉強会や全体朝礼の中で意見交換やスピーチをしていただいています。また全社改善活動は毎月240件前後で一人二件以上と活性化され、木材や時間等の経営資源の有効活用についての改善活動も増え、経営理念が全社に浸透するようになり、嬉しく思います。パレット部門では、2x4木材の住宅不適材のパレットのケタ材への有効活用を積極的に取り組んでいます。因みに、毎月同業者から2x4のB材を安価に購入して、約30m3・100万円の変動費削減という成果を創りあげています。このように資材の有効活用については、今後も各部署で取り組んでいきたいと思います。

 ところで経営理念のベースにあるのが、会社の創業の精神です。ここで改めて創業の精神について皆さんと共有したいと思います。
『株式会社の前身である協業組合シガウッドは、昭和46年(1971年)4月、ヤンマーディーゼル社(現ヤンマー様)の梱包・木製品の下請協力会社の「滋賀木工、松原木工所、平和木材」3社の経営統合とその趣旨に賛同した建材・住宅設備販売業の「滋賀原木」様の資本出資会社の計4社でスタートしました。日本経済の高度成長期の中、共同経営者の明確な役割分担と当初のヤンマーディーゼル一社依存から、新規顧客の開拓、新事業・新商品の開発により、輸出木枠梱包や木製パレット製造販売及びアピトン(南洋堅木材)のタルキ・桟木の建築資材の製材から一貫した量産化工場として成長発展してきました。そして滋賀県を中心に東海、近畿、北陸を営業エリアに知名度も増し、多くの関係先様の信頼信用を築いて、協業化の成功例として評価されてきました。しかし、低成長時代の到来や従業員の高齢化が進み、平成5年頃の新規建築製材事業の撤退や2年連続して重大労災事故が発生し、また後継共同経営者の他界や離脱等で業績の悪化を招いてきました。そして平成7年1月阪神淡路大震災が発生し、阪神地区に多くの死傷者や住宅の倒壊等の大災害をもたらしました。この震災が契機となって耐震性や気密性、防火性の高い2x4工法住宅が都市部で新築着工数が増加し、平成8年から未来の社運をかけて2x4住宅パネル加工の新規事業に着手しました。

 そして平成9年6月、組織の一新と主事業の製材・パレット製造に2x4住宅パネル加工事業を育てていこうとする第2創業ともいうべき株式会社を設立し新たなスタートをきりました。当時の設立時の社長通信です。
「新会社は決して経営者(株主)個人のものではなく、全従業員皆さんのものであり、社会の大切な財産だと思います。私自身心機一転、皆さんと共に全力投球で経営していく覚悟です。私の使命は、皆さんとご家族の物心両面の豊かさと幸福を実現していくことです。そして全社一丸となって喜び創造企業を目指して、お客様第一で適正利益を頂戴できる会社にしていきたいと強く願っています。この厳しい時代、風通しの良い元気で明るく楽しい働き甲斐のあるシガウッドを、皆さんとともに築いていきましょう。」』感謝!髙橋