タカブン通信
感謝!そして出発
2018年9月27日 社長通信265
経営とは、マラソンレースであり、後継経営者にタスキをつないでいく駅伝レースでもあります。1997年6月23日に株式会社シガウッドの社長としてのスタートを切り、丁度21年間、まさにハーフマラソンの距離になりますが、この5日、松原新社長に経営というタスキを無事渡すことが出来ました。第2創業期の長年に亘る皆様の熱きご支援のお陰と心から感謝申し上げます。
そして私は会長として新たな思いで、新社長はじめ役員や皆様を精一杯支援していく所存です。これからの第3創業期は、今まで以上に世界的に激動の時代に突入していくことでしょう。ここで、65歳の私以上に、これからの社会に期待し、希望と夢を描いて、ワクワク・ドキドキ・イキイキとした人生を歩んでいただきたいと切に思います。
将来に対する種々の不安もあると思いますが、その不安を払拭して、明るく元気に、素直な心で、二度とない人生を悔いのないように送ってください。
さて、この社長通信を始めたきっかけは、23年前、日本一のお好み焼き店「千房」の中井正嗣創業者のご講演です。中井氏は現在も従業員さんに給料袋と一緒に、毎月激励のメッセージカードを届けられており、30年間継続されています。当時直筆で書かれたメッセージカードを知り、中井氏の従業員さんお一人お一人に対する熱い思いに触れ心から感動し、私も経営者になった暁には、従業員さんに社長便りを書こうと決意したのです。私は、今月で社長通信の筆を置き、これからしばらくの人生、皆様に別の形で、私の思いや共に学んでいこうとすることなどをお伝えしていこうと考えています。
私たちは、広いこの世界で、縁あってこのシガウッドに入社し出会い、期待と不安が交錯する中、今こうして共に学び合い、仕事を支援し協力し合い、日々成長し合っています。
「縁ありて花開き、恩ありて実を結ぶ」という言葉があります。是非このご縁を大切に温め育て、仕事や多くの人たちとの出会いを通して成長し成果を創り出し、より一層私たちが誇れる立派な会社にしていきたいと思います。そして経営理念にあるように、これからも私たちの事業をお客様やお取引様からご支援いただくとともに、心から喜んでいただき、そのご恩に報いるべく、「三方良しの経営」を全従業員が実践することにより、地域社会の発展に微力ながらお役に立っていきたいと念願します。
私の経営者としての後半は、論語普及に生涯尽力された故伊與田覺先生から人間力を学び続けた人生でした。皆様にもこの通信の中でも、たびたび論語の言葉をお伝えしてきました。
*忠恕: 誠実で、思いやりを尽くす。
*吾日に吾が身を三省す: 毎日自分を度々省みてよくないことは省いている。人の為を思って真心からやったかどうか。友達と交わって嘘偽りはなかったか。まだ習得していないことを人に教えるようなことはなかったか。
*過ちて改めざる、是を過ちと謂う: 誤ってそれに気づきながら改めないのを、本当の過ちというのだ。
今までにご縁をいただきました多くの皆様のお陰でこの時を迎えました。本当にありがとうございました。感謝!髙橋文夫拝