タカブン通信
王道の経営
2017年1月27日 社長通信245
1.はじめに
2017年がスタートして早1カ月が経とうとしています。昨年11月より多くのお客様からご注文をいただき慌ただしい毎日が続いており、12月の月商は過去最高を達成しました。この第20期の後半は、来期以降につながる新商品・新事業を育て、全部門間でお互いに連携を取り変革と生産性向上に挑戦していきましょう。
さて14~16日、23~25日と約20~30cmの積雪があり、早朝からフォークリフトやスコップ等による除雪作業をしていただき感謝致します。今後も断続的に寒さが続きますので、インフルエンザやノロウィルス等に十分気を付けて、毎日元気で安全作業、安全運転を励行してまいりましょう。
2.新春経営者セミナーの学び
18~19日、東京・台場で日創研様創業30周年記念の経営セミナーが「王道の経営~真価に挑む~」のテーマのもと開催され、新たな気づきと多くの学びを得て、感銘深いとても充実した2日間でした。
ここで王道の経営とはどういう意味なのかを一緒に考えてみましょう。
毎月孔子とその弟子の説く論語の言葉を紹介していますが、一言でいえば、孔子が生涯貫き通した「忠恕(ちゅうじょ)」の経営であり、また近江商人の家訓である「三方良し」の経営です。王道の本質は道徳、仁義であるということですが、この王道の経営に反して、金力や権力を盾に利益至上かつ利己主義でこの目的のためには手段を選ばない覇道の経営があります。さらに法令、社会的ルールを無視した自分さえよければ何をやっても正当化する反社会的な邪道の経営が存在します。
この20日に米国第45代ドナルド・トランプ大統領が誕生しましたが、声高らかに「アメリカ・ファースト」を宣言し、私たちには、覇道国家を目指すと思わざるを得ません。非常に残念ですが、今後の政策や言動に注目していくとともに、どんなことにも動じることなくブレない、また天に恥じることのない、人間として正しい道である王道の経営を心掛けていきます。
さて今回7人の素晴らしい講師からお話を拝聴しましたが、今後の経営や人生に参考にしていきたい主な言葉をお伝えします。
①過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる。しかし今を一所懸命に生きなければ、自分も未来も変えられない。
②途中で諦めない限り、失敗という辞書は存在しない。やり続け、やり抜いた結果、成功を必ず手にすることができる。そう信じる。
③社長、幹部、社員間の本音トークが重要。
④行動こそ真実、思いを強く持ち、まずやってみる、正しく真剣にやり続けていると支援者が必ず現れる。そして思いは達成する。
⑤孫の代に誇りにできる事業、会社、社会づくりに邁進することが大切である、等。
3.今月の論語の言葉
子曰わく、之を愛して能く労すること勿からんや。忠にして能く誨(おし)うること勿からんや。(憲問第十四)
先師が言われた。「真に人を愛するからには、その人を鍛えないでおられようか。真に相手を思うからには、その人を教え導かないでおられようか。」
より一層お一人お一人と真剣に関わってまいります。 感謝!高橋文夫拝 忠恕