タカブン通信
生涯勉強・学びて然る後に足らざるを知る
2014年2月27日 社長通信210
1.はじめに
ようやく湖北にも春の気配を感じ嬉しく思います。この24日の第9回柿内先生KZ法(全社的改善)勉強会では、会社業務に関わるほぼ全員(63名)の改善実践報告発表大会を交えて、有意義な気づきと学びがありました。即ち、まず安全対策を最優先に、整理・整頓・清掃の徹底、リードタイムの短縮を実践して、今年「工場のショールーム化」を実現していきますので、ご理解とご協力をお願いします。
2.新社屋建設について
さて新社屋建設に関しては、工場立地法の緑化率や諸問題の対応のため、仮事務所への移転を3月15日に延期します。従い竣工も当初の6月末から7月末~8月になると思われますのでご理解ください。
ところで昭和46年、長浜市郊外のこの大辰巳町に前身の協業組合シガウッドが誕生し、翌47年6月20日に新工場の竣工式を迎え本格的に事業がスタートしました。当時の故松原理事長の式辞には、設立の趣旨、念いがこう綴られています。
「企業規模も小さく、自己本位の旧態依然たる経営は、早晩行き詰まることが予想されます。即ち工場周辺が市街化し、防災や大径木、長尺材の交通諸問題はじめ、工場施設の老朽化とレイアウトの不備から生ずる能率と生産性の低下によるコスト高、厚生施設の不備、労働力不足、および弱小企業間の過当競争等幾多の難問題の打開策と経営環境の変化に対応するために、4社の協業化事業に至った訳であります。今後この協業化の意義を十分に理解し、組合員と従業員一同一致団結して、企業の発展を図るとともに、地域経済界の振興に寄与してまいります。」
創業以来43年になり感慨深いものがありますが、この創業精神を受け継ぎ、先代からの多くの関係者の皆様のご縁に心から感謝し、そのご恩に真摯に報いていくべく、新社屋建設を契機に、次代の地域経済を担い、名実ともに「3方よしの経営」を実践する会社づくりに邁進していきます。
3.論語の学び
今年数え年で99歳の伊與田覺先生に師事すること延6年、京都霊山歴史館で論語を学んでいますが、「学びて然る後に足らざるを知る」の心境です。先日も「論語の教えは、周りの人の良いところを見出し褒めることで、決して欠点をあげつらうことではない。最近の中国や韓国の対日政策や誹謗中傷は、論語の教えではない、」と語気を強めて話されます。
孔子さんが生涯貫き通した「忠恕」、即ち自らには誠を旨とし、周りには思いやりを尽くすということを座右の銘のひとつとして心に刻んでいきます。
「その身正しければ、令せずして行われ、その身正しからざれば、令すと雖も従わず」
この言葉は、自省の1句としていきます。
4.ソチオリンピックより
19歳の羽生結弦選手の金メダルや、41歳の葛西紀明選手の銀、団体での銅メダル、また浅田真央選手の感動のフリー等日本選手の活躍は、私たちに勇気と希望を与えてくれました。私たちも、志高く日々努力を重ね、どんな艱難辛苦にも耐え、未来に希望を持って、決して諦めないで前進してまいりましょう。ありがとうございました。高橋文夫拝