タカブン通信
生命を守りたい
2012年8月27日 社長通信192
1.はじめに
お盆も過ぎ、相変わらず日中の残暑は厳しいものの、午後の突然の雷雨や朝ランで耳にする蝉時雨が虫の音に変わりつつ、澄み切った青空に赤とんぼの乱舞が、秋の気配を感じさせてくれます。
2.第2回シガウッド祭り大盛況
さて今月4日に開催しました第2回シガウッド祭りが、松田実行委員長を中心に全従業員さんの協力で、278名の来場者をお迎えし成功裡に開催できましたこと、心から感謝致します。今回は、大辰巳町自治会さんからテントをお借りし、消防署さんの協力で起震車による震度7の体験やシガウッド特製の大ブルーシートプールでの虹鱒捕り大会、SPF活用の親子で椅子の製作、東京・北星鉛筆さん提供の国産鉛筆おが屑活用の木ねんどクラフトコーナーなど、内容も盛り沢山で大好評でした。昨年に引き続き町内の方からいただきましたお手紙を紹介します。
「孫達はとっても喜んで何回も魚が沢山いたことや、カレーライスなど美味しくいただいたことを語っています。職員の方々の優しい応対や親切な言葉掛けをとっても嬉しく思いました。作成した椅子も孫達がお気に入りです。魚も焼いて美味でした。大変なイベントにお礼申し上げます。」
多くの親子さんに喜んでいただくことができ、このような温かいお言葉を励みに、今後より一層地域の皆さんに愛される会社づくりをしていきたいと思います。
3.江頭氏の熱い念い「いのち生命を守りたい!」
昨年6月14日、福岡・大川の会社で初めて出逢い、1年間種々ご指導いただきました㈱ウッドサークルの江頭修作会長が今月他界され、深い悲しみと改めて江頭さんの偉大さを感じています。
江頭さんが推進されるFFCテクノロジーがつくる免疫住宅については、昨年10月の社長通信182号にも取り上げましたが、この7月に氏の2冊目になる著書「生命を守りたい!」は、人類に残された遺言の書です。昨年、祭り参加賞の国産間伐材の杉で作られたうちわは、FFC処理加工されており、我が社は県内や東海地区の住宅会社さんにも免疫住宅を積極的に紹介しています。
江頭氏がFFC処理加工されて14年間、新築・リフォーム合わせて約2万棟の住宅をFFC加工した実績があり、当初から「家は第2の胎内環境だ」と説かれています。
「住宅産業はお客様の幸福に貢献できる素晴らしい仕事です。ならばこそ、お客様が幸福になれるように、本当のこと、真実のことを教えていかなければならないのです。私は現状、住宅建築としてFFC加工が最高の技術だと思っています。化学物質を吸着分解して免疫力を高める機能を持つ加工技術は、FFCをおいて他にありません。だから、私はFFCしかやりません。FFCしかお客様に勧めません。私は材木屋です。森のこと、木のこと、建材のこと、住宅建築のことはプロフェショナルを自認しています。それでも、FFC加工はすごい技術だと断言できます。」
「これからの住宅産業は成長産業とはとても思えません。しかしながら、差別化をしっかりやれば、成長産業に変わる可能性をもった仕事だと私は考えています。できるだけコストアップにならずに、他のまねのできない差別化をすることによって、淘汰されていく住宅会社と伸びていく住宅会社の差が出てくるのだろうと考えています。」
この力強い江頭氏の言葉を私たちのこれからの仕事の指針にしていきたいと考えます。
4.「置かれた場所で咲きなさい」
この注目されている本の著者渡辺和子さんは、現在85歳。ノートルダム清心学園理事長で、9歳の時、2・26事件で父である教育総監・渡辺錠太郎を目の前で暗殺されます。その後30代半ば、1人の宣教師からもらった短い英詩が人生を変えます。
「神が植えたところで咲きなさい」
この英詩は、「咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです。‥‥‥置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです」と告げます。
本の序文に、「置かれたところで自分らしく生きていれば、必ず見守ってくださる方がいるという安心感が、波立つ心を鎮めてくれるのです。咲けない日があります。その時は、根を下へ下へと降ろしましょう。」
そして本文に、「信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておきましょう。この世に完璧な人間などいません。心に2%のゆとりがあれば、相手の間違いを許すことができるのです。」
渡辺さんは、「人はどんな境遇でも輝くことができる」と静かに説きます。そして、「今日より若くなる日はありません。だから今日という日を、私の一番若い日として輝いて生きてゆきましょう」という言葉に、私も我が身を振り返り、一日一日輝いて生きていきたいと思います。 ありがとうございました。高橋文夫拝