不の解消

2009年9月25日 社長通信157

1.はじめに
 政権交代を旗印に多くの国民の支持を得た民主党・社民・国民新党連立の鳩山政権がスタートしました。日本中に新鮮な風を吹き込んで、日本国変革元年を期待したいものです。
 さてこのシルバーウィーク中に、安土城築城物語を描いた「火天の城」を鑑賞し、久し振りに感動の涙を流しました。織田信長から命じられた未曾有の巨城を、宮番匠(宮大工)岡部又右衛門が、「木組みは心組み」というものづくりの精神で職人の技と気概をまと纏め上げ、命懸けでなんと3年の工期で1579年に完成し、妻田鶴との夫婦の絆を描いた作品は、建築に携わるものや地元滋賀県人は必見だと思います。

2.強くていい会社の条件
 先日、創業以来企業の存亡や困難を乗り越えて、現在オンリーワン経営を確立して成功している九州・熊本の再春館製薬所様はじめ、宮崎・高鍋町の幻の焼酎「百年の孤独」の蔵元黒木本店様、小林市の樹脂精密加工に特化した㈱ミヤザキ様、鹿児島・日置市の芋焼酎「蔵の師魂」の蔵元小正醸造様の4つの会社を視察研修してきました。私たちが目差す強くていい会社を目の当たりにして、改めて我が社を振り返るいいきっかけになりました。

 その共通している成功の条件を、次のように感じました。
①社員さんが明るく元気で、笑顔の挨拶。
②5Sが徹底していて、床がピカピカ。
③社員さん全員が学び続け、仕事に働き甲斐を見出し、仕事や会社を誇りにしている。
④経営理念の意味や内容を理解し、実践している。
⑤自社独自の商品、生産・流通の仕組みを構築し、価格競争に巻き込まれない。

 現在、わが社も山積する問題点や課題を徐々に克服しながら、着実に強くていい会社を目指して成長していると確信しています。しかし当たり前のことを決して疎かにせず、徹底してやり続ける継続力と忠恕(真心と思いやり)の精神を育てていきたいと思います。

3.従業員満足度調査結果について
 先月実施しました従業員満足度調査の分析結果を皆さんにお伝えしましたが、改善提案書のクイックレスポンスとともに、今後お客様の「不」の解消はもちろんのこと、皆さんのいろいろな「不」満・安・便・快を解消していくために、まずトップから率先垂範、改善改革に努めて参ります。即ち、皆さんに評価・賃金制度改革をはじめ会社情報や伝えるべき事柄は、タイムリーに朝礼やいろいろな方法で確実に伝えていくとともに、皆さんから直接意見を聴いていきます。こうして社内の情報の共有化を進めて皆さんの将来に対する不安を解消し、より一層風通しのよい働き甲斐のある職場を創り上げていきますので、ご支援ご協力をお願い申し上げます。
 ありがとうございました。高橋文夫拝