タカブン通信
安全・安心な職場づくり
2005年9月27日 社長通信109
1.はじめに
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉のように虫の音の高まりとともに、朝晩急に冷え込むようになりました。久し振りの琵琶湖畔の夜明けは、気温14℃で、まだ湖岸には藻が覆っていますが、確実に秋の気配を感じさせます。このような季節変わりは、残暑疲れの体をいたわって、風邪を引かないように十分気をつけたいものです。
2.安全について
7月からスタートしました6か月労災ゼロ総点検運動を全社で取り組んでいますが、今月になって、日系の派遣社員さんや中国研修生に度重なって作業中の事故が発生しました。特に中国研修生の場合、ジャンピングソーの操作中に、安全装置が働かず(原因は調査中)、左手の3本指に重傷を負うことになりました。研修生の心情を察すると申し訳なく、再手術前に彼が言ってくれた言葉、「日本では、社長さんを私のお父さんと思って頼りにしています」には、心が痛むとともに、今までの私の研修生に対する関わり方を深く反省する次第です。とにかく、今は治療に専念させて、今後十分な対応に誠心誠意努めたいと考えています。
労災ゼロの10月のテーマは、【職場環境みなおし運動】〈4S(整理・整頓・清掃・清潔)〉です。4Sのチェックリストを活用して、もう絶対に事故を起さない覚悟で、私も谷口安全衛生委員長を今まで以上に支援して、率先垂範取り組んでいきます。また皆さんには徹底したヒヤリ・ハットの報告をお願いして、事故を未然に防ぎましょう。
今後、会社の最高責任者として、安全第一で、この会社で働いていただいている皆さんの現在、そして将来への不安解消と働き甲斐のある健全で誇りにできる立派な会社にするために、皆さんの真摯な声に傾聴していくことを宣言します。
3.今後の経営方針について
今期に入り3ヶ月を経過しましたが、今後、木材・合板や副資材、運賃等の変動費の削減、クレームに関するコスト、ムダ・ムラ・ムリ作業による人件費等の固定費の削減、そして受注目標の進捗管理、つまり、目標値に対して週ごとにPDCAサイクルを確実に回して、目標達成に対して営業全員がこだわりを持って、取り組んでいきましょう。
2x4パネル加工は、住宅営業・生産管理・製造が一致協力して生産管理システムの充実と技術の集積を図って東海・近畿・北陸地域のオンリーワン会社を目指していきます。
在来住宅パネル加工事業は、先日第1棟目を納入しましたが、10月中に原価と問題点等を検証して、今後の取り組み方針を決定していきます。また、南洋材製材については、新規のお客様のスタートもあり、当面継続して取り組んでいきます。
4.幸福論について
人間学を学ぶ雑誌「致知」10月号に、難病の連続の人生を常に明るく生きぬかれた作家の故三浦綾子さんの生き方が紹介されています。「誰の人生にも絶望的な状況はある。だが、心が受け入れない限り、絶望はない。同様に、誰の人生にも不幸な状況はある。しかし、心が受け入れない限り、不幸はない。また、三浦さんがこんな言葉を残しています。『九つまで満ち足りていて、十のうち一つだけしか不満がない時でさえ、人間はまずその不満を真っ先に口に出し、文句をいい続けるものなのだ。自分を顧みてつくづくそう思う。何故私たちは不満を後回しにし、感謝すべきことを先に言わないのだろう。』」このように真に幸福な人生を歩みたいものです。
ありがとうございました。高橋文夫拝