タカブン通信
感謝
2005年3月25日 社長通信103
1.はじめに
彼岸を過ぎて紅白の梅が美しく、若干の寒暖を繰り返しながら、桜の開花が待ち遠しい季節になってきました。
さてこの20日には、福岡玄海沖でマグニチュード7の強い地震が発生し、大きな災害になっています。被災されました皆様には、心からお見舞いするとともに、私たちも他人事ではなく、この瞬間、この湖国に起こっても決しておかしくはない、という危機感を持って、防災計画や非常時の連絡体制等の確認を図っていきます。
2.未来塾3について
今年よりグループリーダーや主任さんをはじめ有志の皆さんの社内勉強会を、月1回開催しています。参加者の話す事と聴く事のトレーニングやよりよい人間関係を創りだす目的で、最初に3分間スピーチをしています。今月の7日には、大橋哲郎主任には、「私の宝物」、谷口勝次課長には、「私の長所」のテーマでスピーチをしていただきました。大橋さんの家族愛の話を聴いて中居千歌チームリーダーや昨春入社の丸岡浩一君からは、日頃の親心に対する感謝の感想を聴き、また30年間献血を続けている谷口さんを知り、皆さんとともに深い感動を覚えました。
ここで大橋さんの研修レポートを紹介します。「皆様に自慢できる私の宝物は、母、妻、長女、次女、長男、そして私の6人の家族です。今の生活ができる手本になったのが、私の父親です。所帯を持つ時に、親父と飲みに行き、人生についていろいろと二人で語り合ったことが、とても心に残っており、今の自分や家庭を創れたと思います。私は、家庭の中では、挨拶(おはよう、お帰り、お疲れさん、ただいま、どこに行くの、事故に気をつけて、お金あるか、忘れ物ないか、スピード出すなよ等)を私から声をかけます。また、月に一度の家族揃っての外食も全員楽しみにしています。私が元気で何事も心配なく仕事ができるのも、妻や子どもたちとコミュニケーションを毎日とっているからです。…」谷口さんも、「私は、人に対する優しさは、誰にも負けない自信があります。献血を16歳から始め、30年間422回継続してこれたのも、自分自身が健康である事です。親からもらったこの体に感謝し、今後も大事にしていきます。…」
3.最善観 森信三先生
~ 悩み苦しんで先が見えない時に ~
わが身にふりかかる一切の出来事は、実はこの大宇宙の秩序が、運行するが故に、われに対して起きるのです。わが身の上に起こる事柄は、そのすべてが、この私にとって絶対必然であると共に、またこの私にとっては、最善なはずというわけです。
自分が順調に日を送っている間は、とかく調子に乗って、人の情とか他人の苦しみなどには、気付きにくいものです。順調ということは、表面上からはいかにも結構なようですが、実はそれだけ人間が、お目出度くなりつつあるわけです。かえって自分が不幸と考えた事柄の中に、人の世の深い教訓のこもっていることが次第にわかってくるものです。
人生の事すべてプラスがあれば必ず裏にはマイナスがあり、表にマイナスが出れば、裏はプラスがあるというわけです。実際神は公平そのものですが、ただわれわれ人間がそうと気付かないために、表面、事なきものは得意になって、自ら失いつつあることに気付かず、表面不幸なものは、その底に深き真実を与えられつつあることに気付かないで、いたずらに嘆き悲しみ、果ては自暴自棄にもなるのです。 常に「最善観」で自らを律し、謙虚に生きていきたいと思います。
ありがとうございました。高橋文夫拝