「びわ湖材を使った直売所 完成見学会」ご来場ありがとうございました

いつもシガウッドブログをご覧いただきましてありがとうございます。
酷暑もようやくおさまり秋らしさを感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
運動会とか食欲の秋とか(笑)

さて、9月19日 (木)滋賀県守山市にて、「非住宅木造化」・「びわ湖材活用」で建設した建物の完成見学会を開催致しました。
木造の利点を生かした建築について、その可能性と広がりについて実例をもとに発表させて頂きました。
多くの方に足を運んで頂きありがとうございました。

見学会開催にあたり河西いちご園様の夏吉社長様、諸川一級建築士事務所の諸川様、、小川様のご厚意を賜り本日の見学会を開催することができました。
また、滋賀県・滋賀県木材協会・滋賀県建築士会湖東地域会様にご後援を賜りまして多くの方々のご支援をいただき「びわ湖材を使った直売所 完成見学会」を開催させていただきました。

誠にありがとうございました。

〇河西いちご園様

河西いちご園様ではこだわりの栽培方法と独自の工夫でいちごを育てておられます。
農園カフェでは、1年を通していちごをふんだんに使ったメニューが提供されており、おいしい憩いの場を提供しておられます。
1月中旬〜6月は、いちご狩り体験ができ、いろいろな品種のいちごが楽しめます。
練乳だけでなく、生クリーム・チョコレートソース・キャラメルソースなど種類豊富なソースサービスがあるのも魅力的です。
河西いちご園様では、胸の高さまで栽培床を持ち上げて生育を行っておられるのでしゃがまずに無理のない姿勢で食べられるから、腰が痛くならず、いちごをとりやすいのが嬉しいです。

個人的には、水筒に氷水を持って行って、冷やしながら食べるのがおススメ!(個人の意見です)
冷たい苺は甘さが引き立ってサイコーですよ!

そんな素敵な河西いちご園様の直売所を木造で建設させていただきました。

 
〇見学会

完成見学会では
・宮村太設計工房 宮村 太様に「びわ湖材で創る非住宅建築物、木造建築物の意義」について
・諸川一級建築士事務所の諸川様に「建築プランの概要、特徴」について
・(株)シガウッド 中村から「ツーバイフォー工法でのびわ湖材の利活用」について
お話をさせていただきました。

来場者の方々からは「びわ湖材の流通や有効利用、補助金制度等参考になりました」
「非住宅物件を木造にすることでのトータルコストダウンなど参考になりました」
「設計者の考え方がとても参考になりました。」等など色々なお声を頂きました。

 

〇びわ湖材を使った非住宅建築

宮村太設計工房主宰宮村太さんがお話してくださいました。
宮村さんは主に設計事務所をしておられますが、昨年から(株)ITOGEN様(滋賀県大津市にあり、びわ湖材の桧と杉を主に製材)の経営をされています。
河西いちご園様の軒天や外壁に使用している羽目板は、(株)ITOGEN様に製材していただきました。

実際にびわ湖材を使って建設した事例紹介
設計段階からの木材調達のながれから県内の木材流通事情など教えていただきました。
また、主に一般流通している4M材のみ使用して5.4Mスパン10.9Mスパンをレシブロカル構造など色々な構造を用いることで一般流通材を用いローコストと汎用性を実現した事例など紹介いただきました。

造りたい構造に必要な木材を探しに行くのではなく、
予め調達可能な木材を把握して設計すること

それが円滑で確実な木材調達と建築計画の実現の近道だとおっしゃっていました。


〇ツーバイフォー工法は壁で支えるから自由度がないのか?

諸川一級建築士事務所さんは、2x4は壁式なので融通がきかないと思っていたそうなのですが、むしろ全部取っ払えてしまえるという考え方ができるとおっしゃっていました。
今回、外周部のみを構造壁にすることで、内部の雑壁は荷重を受けていないので将来自由にカスタマイズできる設計にしています。
これは、将来的な自由度が高い
この直売所は横12間×縦7.5間(21840×13650)です。
これだけの大きさでも柱のない空間ができます。
高い基礎が入っている部分と土間に直接壁が乗るような感じの所があります。
写真の赤い線の部分(基礎上)以外は雑壁で荷重を受けていないので将来、自由に変更することができます。
販売所という時代の流れに敏感な場所だからこそ後々カスタマイズしやすい構造を考えてくださいました。

〇びわ湖材木造化をすすめる考え方

・びわ湖材を使った木造建物を作るにあたって一番大切なこと
・お施主様と設計社と施工社の三社が一体となって取り組むこと

なぜそれが必要か
「設計・計画」に対して構造的な制約が必要な場合があります。
制約を考えずに「お客様の想い」や「意匠・デザイン」の想いが広がりすぎると木造で対応しきれなくなる場合があります。

・木造に不向きなプランで無理に木造で施工しようとする。
   ↓
・コストが非常に高くなってしまう。

するとお施主様の方にその無理が「コスト」という形で跳ね返ってきてしまいます。
悪循環に陥ってしまいます。
そうならないために私共は「企画の段階から」相談をいただき、「設計・施工」にうつります。

今回の河西いちご園様についても同じように諸川設計事務所様とお打ち合わせさせて頂きながら企画段階から携わらせていただきました。
これは、2x4にかかわらず在来工法といった木造全般でも共通して言えることだと思います。

木造、住宅で主に使用している 規格品の資材は、流通量が多く調達、加工、施工が容易ですが規格外になると一気に難しくなる傾向があります。
どんな規格材があるのか把握し企画段階から相談するこででよりシンプルでスムーズな物づくりが実現します。

最後になりましたが、 びわ湖材構造見学会に足を運んで下さった皆様
この度の構造見学会の開催にご快諾頂きました河西いちご園様
ご協力いただきました諸川一級建築士事務所様、各種関係者の皆様
本当にありがとうございました。
心よりお礼申し上げます🙏

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