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- 2×4住宅
2×4工法大工による、腰袋の中身紹介!
こんにちは!!施工課の谷口です。
私は普段、自社で製作した2×4パネルの建て方(組立)を建築現場にて行なっています。
そこでなのですが、実際にどんな道具を使って普段家を建てているのか皆さんご存じでしょうか?
大きい物や小さい物、エアー工具に電動工具・・・
挙げ出したらキリがないほどです。
今回は、私が建て方の仕事をするうえで必要不可欠な腰回りの道具にフューチャーして紹介していきます!!
【腰袋】
まずはこれが無いと始まらないというものが”腰袋”です。
いわゆる道具を持ち運ぶために腰にぶら下げる袋。
よく「腰袋」や「釘袋」と人によっていろんな呼び方をされますが厳密には別物で、分かりやすく言うと腰袋が「人類」で釘袋が「日本人」です。
腰袋が総称で、あとはぞれぞれの職種ごとに用途は違うわけですから、その形に合った呼び名があるというわけですね。
私の腰袋は、2×4工法発祥である北米から取り寄せたものですので”ウエストバッグ”と言う方が適切かもしれません。
【ハンマー】
ハンマーの使用頻度が一番多いです。
2×4の建て方では、釘を打ちながらひとつひとつの材料を納めていきます。
とくにパネル同士の接合や、頭の浮いた釘を叩く場面が多いのでハンマーの出番が多くなるのです。
ですので私は、一振りのパワーが大きくなるようにヘッド(頭の部分)の重さがあるハンマーを選んでいます。
ちなみにこのハンマーのヘッドの重さは約24オンス(672グラム)ですので、分かりやすい物に例えるなら「12.9インチのiPad Pro Wi-Fiモデル」や「ジャガイモの大サイズ3.5個分」とほぼ同じ重さです。
【バール】
2×4工法の建て方ではバールとハンマーはセットで必要不可欠です。
パネル同士の接合の際に、バールを使って”てこの原理”で対象物を押すような作業が多い為重宝します。
本来の用途である釘を抜く作業は、、、しなくてもいいように正確な作業を心掛けています!
【指矩(さしがね)】
さしがねは木材の長さや直角を測ったり、角度や勾配を出したりするのに使います。
今回紹介する道具の中でも、さしがねは品質に大きく関わる道具なので、大切に扱い曲がったりしないように気を付けています。
【スケール】
スケールも必須です。
材料の長さを測るのはもちろんのこと、2×4工法では在来工法と違って”ホゾ穴”はないので、基礎や床の上に土台や壁の”墨出し”をします。
スケールで測った寸法をもとに家の大きさが決まるといっても過言ではないので、とても重要な役割を果たしています。
とくに気を付けなければならないのが、スケール先端の”爪”部分です。
スケールには、
①引っかけて距離を測る
②押し当てて距離を測る
と2通りの測り方ができます。
とすると、①と②の測り方で先端の爪の厚み分距離は変わってしまうかと思いませんか?
ですがこれ、同じ距離になるのです!
なぜかというと、実はスケール先端の爪には厚み分と同じだけ遊びが設けられていて、そこが伸び縮みすることで①と②のように違う測り方でも距離は同じ値になるのです。
ですので、スケール先端の”爪”の遊びの精度は非常に重要なのです。
【墨つぼ】
墨つぼとは、細い糸に墨を染みこませて、その糸を指で弾くことで材料にまっすぐの線を引くための物です。
私たちは主に、先ほども触れた”墨出し”作業で使用します。
昔は木製で手動巻き取りの墨つぼだったそうですが、現在はプラスチック製で自動巻き取りが主流です。
【おりたたみ鋸】
名前の通り折りたためる携帯性に優れた鋸です。
あまり出番はないのですが、小屋組みなど身動きがしづらい状況で丸ノコが近くに無いときなどに活躍します。
【カッター】
カッターはどんな職種の方でも必需品ではないでしょうか?
建築作業に使用する材料や資材のほとんどが、PPバンドや段ボールなどで梱包されてきます。
まずは梱包を開ける作業が多くカッターは1日に何度も手に取りますので、腰袋の一番手に取りやすい位置にカッターは収納しています。
【鉛筆】
大工といえば鉛筆!というイメージをお持ちの方も多いのではないのでしょうか。
もちろん私も鉛筆は常に持っています。
カッターできれいに鉛筆を削れた時は、かなり気持ちのいいものがあります。
しかし最近は建築向けのとても優れたボールペンが発売されているのです。
こちらのボールペンは「宇宙でも書ける!」が売りの、インクの加圧性が非常に優れたボールペンです。
これにより鉛筆の弱点である濡れた木材に書けない所も、そこそこ克服してくれています。
建築現場の作業は天候に大きく左右されますので、濡れた面に書けることは非常に大きなメリットなのです。
【電卓】
電卓はおもに壁の墨出しや勾配の計算に使っています。
墨出しにおいては、家の各部屋を区切っている”間仕切り壁”の位置を図面から読み取る際に使います。
また屋根垂木など勾配の付いた材料の加工や、寸法を求める時には計算機が必需品です。
計算機のない時代の大工さんたちは、いったいどのように計算していたのでしょうか。
以上、これらの道具を常に身に着けて普段仕事をしています。
同じ道具でも各メーカーさんによって見た目はもちろん使い勝手や性能まで様々です。
仕事の内容に合った道具の性能を100%引き出すことが、良い仕事にも繋がっていきます。
ぜひ皆さんもいろいろ試してみて、自分に合った道具を探してみてください!
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