労災ゼロ必達!

2005年7月27日 社長通信107

1.はじめに
 梅雨明け後の猛暑の中、仕事が込み合いお疲れ様です。熱中症や毎日の飲食物に気をつけ、また休養を十分にとって体調万全で仕事に臨みたいものです。私は、早朝10kマラソンで2L汗を流し、梅干・納豆食、そして健康増進と頭脳活性、情緒安定効果のある指回し体操を心掛けています。

2.6か月労災ゼロ総点検運動について
 現在、滋賀県下における労働災害(休業4日以上)が、3年連続して増加していることから、県内の全事業場が参加のもと、7月1日から12月31日まで「6か月労災ゼロ総点検運動」が始まり、当社においても谷口安全衛生委員長を中心に積極的に工場内の安全総点検を毎月の安全パトロール時に実施していきます。
 県内の災害は、起因別でみると「仮設物・建築物・構築物等」が20%と最も多く、事故の型別でみると「墜落・転落」が19%、「はさまれ巻き込まれ」が17%、「転倒」が15%となっており、各職場の床面等には、まだまだ多くの危険が潜んでいるものと思われます。そこで、これから8月末までは、「足元みなおしチェックシート」を活用して、「足元みなおし運動」を実施していきます。全員の皆さんの協力即ちヒヤリハットの報告と徹底した3Sの実践をお願いします。リーダーはじめ1人1人の労災ゼロへの強い決意を求めます。

3.7月の受注状況について
 第9期に入り、7月の受注目標に対する受注実績は、住宅部門では金額96%、坪数88%、パレット部門では金額110%、木パレ枚数96%です。これから盆前後にかけて仕事が集中しており、まず製作指示書の不備・ミスを極力無くして、無駄な作業や手直しを未然に防ぎ生産効率を上げていきましょう。
 各リーダーさんは、派遣社員さんの移動がかなりあり、大変な時期ですが、仕事の段取りや教育指導に十分に配慮して下さい。

4.伊那食品工業さんについて
 最近、NHKのためしてガッテンやあるある大辞典で健康商品として取り上げられ寒天ブームが巻き起こっていますが、その寒天のトップメーカーで、1958年創業以来46年間連続増員増益の末広がりの成長発展をしている伊那食品工業㈱様を紹介します。
 2004年実績で年商144億円、売上高経常利益率16.5%、自己資本率63.3%、社員数315名の会社です。先日私も久し振りに、本社工場のある信州・伊那市の「かんてんぱぱガーデン」を訪問し、塚越会長さんの著書「いい会社をつくりましょう。」を買い求め、改めて深い感銘を覚えました。まさに伊那食品工業㈱様の経営理念が凝縮されたものです。
 社是「いい会社をつくりましょう。―たくましく そして やさしく」…「いい会社」とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまく総ての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださる会社の事です。さらに、社員自身が会社に所属する幸せをかみしめられるような会社をいいます。企業の真の目的は「人間を幸せにするため」だと私たちは考えます。そこでまず、身近な人々からという意味で、会社を構成する総ての人々の物質及び精神的な満足達成のために努力し、更に環境整備・雇用・納税・メセナ文化活動などで社会に貢献したいと考えます。
 「小さくとも常に輝きながら永続する会社こそ、価値ある会社である。」
 「おかげさまで、当社の社員は大変自発的に働いてくれます。みずから喜んで働くことが、結局は会社の業績を高め、自分たちの幸せにつながるということを、良く知って理解してきたためではないかと思います。毎年少しずつ良くなる、末広がりの経営の実績を上げることが、社員から信頼を受け、社員のモラールを高めることになります。」
 「社員から信頼されるために、私は先憂後楽と有言実行の経営を心がけています。言動に出る前に、私利私欲なく長期的な視野でものごとを考えます。実現できると判断したなら、まず社員全員に伝え、それから実行するように努めてきました。」また、こんなことも当たり前のように社員さんが自然にされます。「社員旅行に出かけたときに、当社の社員がバスのなかにピーナッツ1つ落とさないので、バスガイドさんから『これだけ騒いで、これだけバスをきれいに使う団体さんはほかにはない』と褒められる。」
 「経営というのはまさに、100年先の人々のために木の苗を植えるようなものであると思います。こうした私の日々を支えてくれている座右の銘は、次の二宮尊徳先生のことばです。
 『遠くをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。
  それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
  まして春まきて秋実る物においてや。
  故に富有なり。
  近くをはかる者は春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず。
  唯眼前の利に迷うてまかずして取り、植えずして刈り取る事のみ眼につく。
  故に貧窮す。』」 
 私も「いい会社」創りに皆さんとともに励んでいきます。

 ありがとうございました。高橋文夫拝