三省

2005年6月27日 社長通信106

1.はじめに
 今年も夏至を越え、色とりどりの紫陽花にくちなしの個性的な香りの中、梅雨に真夏の太陽が眩しい昨今です。この18日午後、梅雨の晴れ間の暑い中、全員の皆さんが協力して、会社内外や駐車場、国道までの道路等の草刈や清掃をしていただき、見違えるほど美しくなりました。私も草刈でいい汗をかき、皆さんに心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

2.3S表彰
 さて本年、「3S(整理・整頓・清掃)NO.1を目指そう」をスローガンに全員が取り組んでいますが、この度皆さんに投票していただいて、前半のグループと個人部門NO.1を表彰しました。
グループ1位は総務部、2位製造部住宅床Gと営業部生産管理担当G、また個人1位谷口勝次さん、2位大橋哲郎さん、3位清水ます美さんでした。表彰された皆さん以外にも、早朝から自主的にトイレや工場内の掃除をしていただいている多くの社員さんがおられ、ISOの品質目標の「3Sの徹底」が、着実に定着しつつあります。

3.第9期経営方針・部門目標発表大会
 18日の第9期経営方針・部門目標発表大会では、まず、前期の一つ一つの品質目標を具体的に振り返るとともに、今期の経営方針と経営目標・品質目標をお伝えしました。
①お客様満足の実現のために、9月にお客様満足度調査を実施し、その結果を確実に業務に生かし、更にお客様にプロとしての自覚を持って営業提案を積極的にしてお役に立って参ります。また、クレーム要因分析を確実にして、クレームの再発防止と未然に防ぎ、ISO9001取得後4年目として名実ともに恥じないよう厚い信頼信用を築いていきます。
②3Sは、時間や情報も含めて、更に徹底して実践していきます。
③お客様の要望に応えるために月産2x4住宅の2000坪、木製パレットの15000枚受注・生産目標を安定的に達成し、各部門でのムダ・ムラ・ムリを徹底的に排除して、ローコストオペレーションを実現していきます。 
 そして、社員満足度調査での皆さんの貴重なご意見を反映して、今後社内コミュニケーションを円滑に図るとともに人事労務管理や安全衛生管理等に生かしていきます。
 各部門長やリーダーの部門方針・目標の発表では、入社1年目の丸岡リーダーはじめ各部署ともに、目標を具体的に数値に落とし込んでいて、毎年成長のあとが伺われ、とても嬉しく期待しています。是非一般社員さんのリーダーさんへのより一層の協力と支援をお願いします。

4.三省について(論語・学而第一)
 私は、人格を高めるためと経営指針を探求するために、毎月京都霊山歴史館で伊與田先生から論語を学んでいます。今月心に響いた言葉は、「三省」です。「毎日自分をたびたび省みて、よくないことは省いているか。人のためを思って真心からやったか。友と交わって嘘偽りはなかったか。まだ習得しないことを人に教えることはなかったか。」伊與田先生は、次のように説かれます。「人は困窮したとき、己にかえって自己を深める絶好の機会を得ていることを知るべきです。それを井戸に例えると、時々井戸をさらえて清い地下水がこんこんと湧き出るように、真の自己を掘り下げること、真我に徹することです。そして困窮の原因を探求することが出来れば、思い切って今までの自己を改めることです。
 深い井戸から湧き出た水(真我)は、年中温度が一定して変わりません。夏は冷たく、冬は温かく感じるのは下界の温度のせいです。これを事業でいえば地下水のごとく、常に適正利潤をわきまえ、いたずらに浮利を追わず、自分のペースをもって進めば、必ずや最後の勝利は求めずして得られるのです。」
 毎日が学びであり、学びて自己を改め、更に掘り下げて精進していきます。

 ありがとうございました。高橋文夫拝